第28話 炎竜6
「はあーー」
「よかったよかった」
「本当に」
「よかったなあもう」
ファリンの頭から背中、腕まで嬉しそうに洗うマルシル。
「ま マルシル」
「自分で洗えるよ」恥ずかしそうなファリン。
「お肌が奇麗に再生できてるか確認しないと」
さも当然のごとく言うマルシル。
「くすぐったい!」暴れるファリン。
「うん」
「うん」
ファリンの脇の下まで丹念に見るマルシル。
「あ!?」
マルシルがファリンの顎に痣を見つける。
「こんなところに痣が!!」
「こ これは子供の頃」
「転んで階段の角で打った時のだよ」答えるファリン。
「なぁんだ」
お風呂の縁にもたれかかって安心するマルシル。
いちゃいちゃしおって(笑)。
マルシルは世話好きで良い女だなぁと思う。
こんなの惚れるだろ。
「これはただの魔力切れ」
「ご飯食べてゆっくり休めば大丈夫……」
若干気怠げに言うマルシル。
おもむろにマルシルと手を絡めるファリン。
「わっ!!」
じわっとしたものを感じで飛びのくマルシル。
「なになに!?」
「私の魔力を少しわけてあげようと思って」
「やだもう」手を頭にやるマルシル。
「人に分けられるほど魔力余ってないでしょ」
「ううん なんだか調子いいの」
自身の手のひらを自身に向けるファリン。
「力がわいてくるみたい」
やはり炎竜で体を再構成したのが原因で魔力があがったのか。
ファリンの成長っぷりが楽しみになってきた。
言葉に詰まるマルシル。
「でも」
「病み上がりみたいなものなんだから」
ファリンに諭すように言うマルシル。
「身体がなじむまで魔力は使わないで」
「……」
「……私死んだのね」
マルシルに問いかけるファリン。
「その時のことよく思いだせなくて」
「一体何が起こったの?」
まぁ言えないわな。
炎竜に消化されて骨になったとか。
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「炎竜がこんな所にいるなんて」
「ナマリとシュローは無事なの?」
「もし私のせいでみんなに無理をさせてしまったとしたら」
「そんなこと」制止するように言うマルシル。
実際かなり苦労したからなぁ。
でもそれを察しているファリンはいい子。
だからこそ皆頑張って助けたかったんだよなぁ。
不安げなファリン。
「あの魔方陣は何?」
「何かよくない物のように思えたけど」
「私のせいでマルシルにあんな物を使わせたのだとしたら……」

ファリン鋭すぎ。
でもマルシルは隠しておきたいよなぁ。
ファリンがショック受ることは必至だろうから。
でもファリンは事実を受け入れる度量はありそうなんだよね。
いつかバレるんだから言った方がいいと思うんだけど……。
「大丈夫!!」
「そりゃここまで大変だったし」
「酷い目にもあったけど」
「今となっちゃ全部笑い話だよ」
「だって何もかもうまくいったから!」
「だからそんな風に不安がらないで」
「誰ひとりなんの後悔もしてない」
「魔方陣だって後でみんなで消せば大丈夫」
やはり不安げなファリン。
「さしあたって今の心配は帰り道のことだけ……」
はっとなるマルシル。
「あ! ファリンの着替えどうしよ」
「私の服は洗って乾かさなきゃだし」
「ったくあのカエルさえなければ……」
服にくっつくカエルを思い出すマルシル。
「カエル?」訳が分からないファリン。
笑い話だけど苦労したよなぁ。
でもファリンにはその苦労をするだけの価値はある。間違いない。
壁にもたれたライオスが左足の接合部を掻く。
「ドワーフとエルフの技術が混ざってできた街だって話だ」とチルチャック。
「今の俺たちよりいい暮らしをしてたっておかしくない」
「ま それで呪われちゃ世話ないが」
ワインの口をライオスに向ける。
「ほれ祝杯だ」
「今飲むとすぐ潰れそうだ」穏やかに断るライオス。
「こんな水みたいな酒で酔えるかよ」とチルチャック。
チルチャックは意外と歳いってるんだよね。
なんか粋がってる中学生みたいで面白い。
ライオスは見てて痛々しいから患部を搔きむしるのやめて欲しい。
快方に向かっている傷口がかゆくなるの分かるけどね。
「地上へ帰る」地図を見るライオス。
「帰還魔法やオークの抜け道はもう使えないし目抜き通りから城へ戻らないと」
「じゃなくて」とチルチャック。
「妹を救ったからって無一文であることに変わりはないぞ」
「一応銀行に貯金はあるんだが」
「手形がないんだろ」
「再発行にはひと月かかる」
「そうなんだよね」
「【竜に捨てるとこなし】」
「何かしら持ち帰って売るべきだ」
「どこを売ったって釣りがくる」
「あの包丁だけで牙や爪を剥がすのは難しいな」
「竜皮は?」
「うーん」
「どの部位も無傷で面積が大きいほど値がつく」
「まともに換金できる量を人の足では運べないよ」
「現実的なのは涎か血液だな」
「唾液腺に結石があると一番嬉しいんだが」
「竜涎香か……」やれやれといった表情になるチルチャック。
「くせーんだよなアレ」
貯金があるというのが結構意外。
そういえば要所要所でライオスってしっかりしてる部分もあって頼りがいがあるんだよね。
竜涎香って獲物として結構価値がありそうなアイテムだからぜひ採取して欲しい。
でもあまり冒険が楽になっても見てる方は面白くないのでやっぱ取れなくてもいいや(笑)。
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「ライオスお前は知ってたのか?」
「あいつが黒魔術を使うなんて」
「詳しく聞いたことはないが」とライオス。
「勉学のため迷宮を見てみたいということだった」
「妙だと思ってたんだ」
「生活に困ってる風でもないエルフが迷宮に潜るなんて」
「あいつダークエルフってやつじゃないだろうな」
「面倒なことにならなけりゃいいが」
矢継ぎ早に話すチルチャックの背後から来る人物に気づくライオス。
「誰がダークエルフだ」唐突にチルチャックの背後から声をかけるマルシル。

怖い(笑)。
その表情はまさにダークエルフといった風情。
「だ だって無害なら禁忌になってないだろ」
「これ着るか」と布をファリンに渡しているライオス。
「無害? 回復魔法さえ拷問に使える」
マルシルは髪を束ねながら説明する。
「刃物と同じで使い方次第」
「私は禁術を人の役に立てるために研究してる」
堂々と弁明するマルシル。
「やましいことは何もないよ」
「ほへー」と分かってるのかわかってないのか分からない表情で聞くライオス。
無言で聞くチルチャック。
「ただ今回の蘇生方法に関しては忘れた方がお互いのためなのでよろしく」
マルシルが片手を立てながら言う。
「それをやましいっつーんだ!!」チルチャックがつっこむ。
何かに気づいたようにテンションが通常に戻る。
「ま いいや」
「もう全部終わったことだ」
マルシル偉いなーと思ったらこれ(笑)。お茶目でかわいい。
マルシルは本当に志が高いよなぁ。
「大体ダークエルフって何?」一人誰にするともなく答えの無い問いかけをするマルシル。
「ん? そういえば」何かを思い出すライオス。
ご機嫌な様子で歩くセンシ。
ファリンとすれ違ってどこかへ行く。
「センシはどこだ?」キョロキョロするライオス。
「竜の肉の処理だろ」とチルチャック。
「今 鍋と薪を持った戦士さん? とすれ違ったけど」とファリン。
「ほらな 料理の準備だ」
炎竜を食べたくてライオス達に同行していたセンシだから願いがかなって良かったよね。
「竜のそばでか?」
一瞬の沈黙のあと、さーっと青くなるマルシルとチルチャック。
「まずいまずいまずい!!」
センシ以外の一同が急いでセンシの後を追う。
「一体……?」意味を分かりかねたファリンがライオスに追う。
「竜を捌いた時燃料袋も開いたんだ」
「今あの付近で着火なんかしたら……」
「センシッ!!」
「やめろセンシーーッ!!」
ファリンがセンシを見据える。
一同の叫びもむなしく火打石を打ち鳴らすセンシ。
とたんに爆発。
爆風が一同を襲う。
まさかの全滅?
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身体がキラキラ光っている。
「い 生きてる……」とチルチャック。
「これは……防御魔法?」
ファリンを見るライオス。
「ファリン」茫然としながらマルシル。
「あなたがやったの?」
「そうみたい」答えるファリン。
「あの一瞬で?」
ファリンをペタペタ触るマルシル。
「詠唱もなしに?」
「わかんない」
自らの両掌を眺めるファリン。
「咄嗟にみんなを守らなきゃと思ったら……」
ファリンの目覚めた力。
マルシルの様子からそれがとてつもない力かもしれないということが伺える。
「火事場の馬鹿力ってやつ?」
「炎竜との戦いにこれがあれば便利だったのにな」
「とにかく蘇生したばかりなんだから」
チルチャックを制止ながら言うマルシル。
「これ以上魔力を使うのは控えること!」
「驚いたわい」座り込んでいるセンシ。
「竜は自分で作った燃料で炎を吐くと言ったろう」とセンシに説明するライオス。
「その燃料に引火したんだ」
「火が消えないな」
立ち上がって竜の死骸を観察するセンシ。
「体の中の油が燃えているようだ」
「いずれ鎮火するよ」
「それまでは中の肉がとれないではないか」顎に手を当てるセンシ。
「ウーム参ったな」
センシは相変わらず達観してるな。
待ち焦がれていた食材としての炎竜なんだからあらゆることが目に入らないんだろうな。
「これを使って料理をするか」
燃え盛る竜の死骸を見ながら言う
出来た生地を少し寝かせ広げて形を整える。
具を乗せ竜の皮に軽く粉を振ったら竜の体内に入れる。
この工程。まるでピザのよう。
生地を寝かせてる間にセンシが風呂に入らさせられてるのに笑った(笑)。
さらに生地を広げて形を整える段階で肩が光ってるのも笑った(笑)。
「あーもったいない」とチルチャック。
しっぽは少ないので貴重部位にあるということだな。
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センシが鱗を切り取ってそれを生地に押し付けている。
この発想力こそダンジョン飯の真骨頂!だと思う。
うまそうだよなぁ。

「うわあ……」相変わらずモンスターを食材に使うのに抵抗がある様子のマルシル。
「うまそう!」ごく普通に、素直にうまそうと思ってそうなライオス。
背後に佇むファリンを見るライオスとマルシル。
「食べてもいいのかな」
「いいわけあるか」ライオスにつっこむマルシル。
ファリンはピザパンを手に取っている。
「あーん」ピザパンを食べるファリン。
その様子をぼうぜんと見つめるライオスとマルシル。
「おいしい!」
本当においしいと思ってそうな表情のファリン。
「なんだか久々の食事って感じ」
「おうおう」
センシが食を促す。
「存分に食い返してやれ」
食い返せって珍しい表現だなぁ。
センシらしい表現だと思う。こういう人柄が伺えるセリフは好き。
その様子を見つめるライオスとマルシル。
「まあいいか」とライオス。
「本人そこで元気にしてるし」
頭を抱えるマルシル。
マルシル、「あーこうなっちゃったか」という感じが笑える。
レッドドラゴンうまそうだよなぁ。
ローストビーフならぬローストレッドドラゴンが食べたい。
「なんだろこの味」とマルシル。
「牛でも豚でもないしそれになんだかこの風味」
「ちょっと動く鎧に似てない?」
「そうかのう」とセンシ。
「あの錆臭さとは少し違うだろ」
「ケルピーやカエル…は柔らかかったからな」コップをあおるチルチャック。
「バジリスクあたりか?」
「どう? ライオス」とマルシル。
「よっ博士 キレのいい感想を一発」とチルチャック。
マルシルもチルチャックも楽しんでるじゃないか。
魔物食への抵抗は当初よりは減ってきているようだ。
「この赤」
「しっかりとした歯ごたえ」
「濃厚な味」
「鼻から抜ける風味」
「どれをとっても唯一無二」
「大体なぜ他の生物で竜の味を表現する必要がある!?」
テンションマックスで大演説するライオス。
「これが竜の味なんだ」
時の止まる食堂。
さすがはライオス。
魔物食に関して強いこだわり、主張があるね。
好きじゃないと言えないセリフ。
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「薄々気付いているとおもうけど……」
食事に陶酔しているファリン。
ファリンは魔物食に関して伝えるのを戸惑っているね。
ライオス派が増えるのを避けたいんだろうな(笑)。
「わーっ」と叫ぶマルシル。
「すごい」
表情が輝くファリン。
「すっごいすごいすごい!!」
「どんな魔物を食べたの?」必死になって聞くファリン。
「どっどっどうやって食べたの?」
必死なファリンに得意顔のライオス。
「杞憂だったな?」マルシルに言うチルチャック。
「こうなるのが嫌だったの!」泣き、頬を膨らませるマルシル。
ライオスとファリンが問答し合う。
「最初は大サソリとスライム」
「へえ……」
「ゴーレムから野菜を収穫したこともあったな」
「わああ」
「魚人は?」
「魚人は食べなかった」
「でも動く鎧は食べたよ」
「え!!」
「どこの部分を!?」
「実はあれば殻をまとった軟体生物の集合体で……」
説明に戸惑うライオス。
ファリン興味あり過ぎだろう。
マルシルが泣いててかわいそう(笑)。
でもなんだかんだで美味いんだから今後慣れていくはず。
好奇心にあふれたファリンがかわいい。
テーブルに手持ちのロングソード「ケン助」を置くライオス。
「えっ 何」戸惑うマルシル。
「しっ」と制止するチルチャック。

あー、マルシル知らなかったっけそういえば。
反応が楽しみ。

「なんで なんで黙ってたの!?」ライオスの顔を両手で挟むマルシル。

「ふいまえん」とおとなしく謝るライオス。
マルシル(笑)。そりゃ驚くよなぁ。
今まで全く知らない内に魔物と行動を共にしていたわけだから。
ライオスは反省しないといけないね。
役に立つなら魔物でさえ利用するライオスの柔軟な発想は好きなんだけどなぁ。
「有肺類……!?」
「あ」触ろうとすると触手が引っ込む。
「ひっこんじゃった」柄を持って剣の様子を見るファリン。
ファリンは好奇心が強いというか物怖じしないというか、大物気質だなぁと感じる。
おそらく炎竜の力でパワーアップしているはずなので今後の活躍が楽しみ。
ただ、チートキャラになるのは勘弁。
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「コイツ勝手に動きやがる」とチルチャック。
「ちょっともう……」頭を抱えるマルシル。
「他に武器が見つかるまでのしのぎのつもりだったんだが」反省顔のライオス。
「他の魔物に反応するのが便利でつい」
はっとなるマルシル。
「そういえば妙に鋭いことがあった」
「ナマリに鑑定させとくべきだったな」腕組みするチルチャック。
「あの状況だ」
「俺もそれを使うしかなかったと思う」
「だが独断はダメだろ」チルチャックはライオスに毅然として言う。
「周りの信頼を失うことこそ一番の痛手だぜ」
「軽率だった」素直に謝るライオス。「二度としない」
ライオスって素直でいいよなぁ。
チルチャックはさすが歳食ってるだけあってこういうとこしっかりしてる。
「他に武器がないうちは使わせてほしい」
ケン助を見つめるライオス。
「ただ水に沈めて殺すことはできる」
「解体しないと取り出せないから中で腐っていくだろうけど」
うえーっという表情になるチルチャックとマルシル。
「なんかやだな」とマルシル。
「しばらく様子を見るか」とチルチャック。
剣の中で腐っていくってやだな。
それを持ち歩くなんてもっといやだ(笑)。
「それを忘れたつもりはなかったんだが」ライオスが答える。
「無力化したと思い込んだ」
「その上で利用できるものはないかと」
「でもやっぱりダメだな」
「魔物を生かしたまま利用するのは無理か……」
ライオスやっぱ発想が面白いなぁ。
作者の九井先生に最も近い発想のキャラなんじゃないか。
「どんな味がするの?」
「食べてみたい?」とライオス。
「食べたい食べたい!」うきうきのファリン。
天をあおいで泣くマルシル。
これでまた魔物食がパーティー内で幅を利かせることになるわけだ(笑)。
マルシルかわいそうだけど実際食べるものがないんじゃしょうがないよね。
「扉だらけだが外につながるのは2か所だけか」とセンシ。
「奇襲の心配はなさそうだ」とライオス。
「ふんふん」機嫌の良さそうなマルシル。
「なかなか住み心地のよさそうな家だね」
「便所が7つもあるのが気になるが」笑顔で答えるチルチャック。
「よし」決断するライオス。
「ここで睡眠をとろう」
「やったあ」喜ぶマルシル。
「久々にベッドの上で眠れる」
「布団はいつもの寝袋だけどな」付け加えるチルチャック。
その様子を見つめるファリンは何かの気配を感じ振り向く。
わずかに扉を開いてファリンを見つめる少女がいる。
しゃがんで少女と目線を合わせるファリン。
「勝手にお邪魔してごめんね」
「少し休んだらすぐに出て行くから」
「どうした?」ライオスがファリンに問う。
「住人みたい 泊めてくれるって」
「そうか」とライオス。
「ありがたい」
最後、何かがおかしい。ファリンが見ている少女は本当に存在しているのか?
そしてライオスは何かおかしいことに気づいているのか。
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ファリンとマルシルはベッドメイキングをしている。
「寝袋足りないし帰りはくっついて寝なくちゃね」
マルシルがファリンに話しかける。
「一緒の布団で寝るなんて学生の頃以来じゃない?」
「収まるかなあ」心配そうなファリン。
「あの頃より私ずいぶん大きくなっちゃった」
ファリンを見つめるマルシル。
「何を生意気な!」ファリンをベッドに押し倒すマルシル。
「私の中じゃまだちびすけのままだからね」
「そういう意味じゃ…」
「また会えてすごく嬉しい」ファリンを見つめるマルシル。
「私も」返すファリン。
「寝る前に兄さんに声かけてくる」
マルシルいいやつだなぁ。ファリンもかわいい。微笑ましい。
そういえばマルシルの歳ってファリンより遥かに上なんだよなぁ。
左足の接合部を搔いている。
「兄さん」
「ファリン」
ライオスの足の患部に手を当てるファリン。
魔力で治療する。
「この傷…無茶したんでしょう」
「どうしてこんな…」
ライオス、ファリンの頭をぐしゃぐしゃにする。
「言っとくが先に無茶したのはそっちだからな」
「そのせいでこうなったとも言える」
「えーーーっ」
「もう二度とあんなことすんなよ」
「何したか覚えてないのに……」
ファリンをぎゅっと抱きしめるライオス。
ぽんぽんとライオスの背中を叩くファリン。
「もうしないよ」
「おやすみライオス兄さん」ライオスの部屋を出て行くファリン。
「おやすみファリン」
本当によかったなぁライオス。
ファリンのことを大切に思っているのが伝わってくる。
ファリンもいい子だ。
「魔術師の髪を乱すなんて」ぶつぶつ言うマルシル。
皆良い奴らだなぁ。
心があったかくなるよ。

フードをとるとそこには黒い肌のエルフがいる。
これはダークエルフなのか?
次の冒険のきっかけを持って来るのはこのエルフなのか。
まだまだ漫画は続いてくれることを期待したい。
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