ダンジョン飯第27話 炎竜5のネタバレ感想と考察。禁術を使うマルシル。果たして結果は……。

蘇生魔術を使うマルシル

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第27話 炎竜5

炎竜に消化されたファリンは無事に蘇生できるのか?
炎竜の討伐に成功したライオス一行だったが、胃の中にファリンの姿は無い。

代わりに出てきたのはファリンのものと思われる頭蓋骨だった。

「うそ……」
驚愕の表情でライオスの持つ頭蓋骨を見るマルシル。
「ファリン……」
ファリンとライオス
「――あ」
頭蓋骨を指さすセンシ。
「あの状態から蘇るのか?」

問われたチルチャック。
「前例がないわけじゃないが……」

「……」

一同無言。

なんてことだ。既に遅かった。本当に最悪の結果になってしまった。

せっかく炎竜を倒したのに!

まだ消化されていないことを信じていたのに。

しかしまさかここから蘇生の算段が始まるとは思わなかった。

しゃがみこんで傍らのファリンのものと思われる骨をかき集めるライオス。

「お、おいライオス……」
おずおずとライオスに声をかけるチルチャック。

「まだわからない」
骨を抱えながらライオスが言う。
「蘇生所に連れて行く」

「全部持って行くつもりか?」
「魔狼(ワーグ)の骨も混ざってるんじゃないのか」
とチルチャック。

淡々と骨を集めながら答えるライオス。
「見分けがつかないから」

「…」

ライオス……。

淡々とした様子が本当に悲しい。

なんとか助かって欲しいが、でも骨になっちゃったら既に助かってないんだよなぁ。

RPGの死亡状態だってここまでではないだろうよ。

センシと顔を見合わせるチルチャック。
「手伝うよ」
そう言ってチルチャックはライオスの骨集めを手伝う。

口に手を当ててその様子を見つめるマルシル。
ふと何かを思い出す。

「待って」

「魂と肉体の繋がりが脆くなってる」
神妙な面持ちでライオスたちに話すマルシル。
「動かすのは危険……」
「肉体の損傷が激しいほど魂は離れやすくなる」
「蘇生に失敗する原因のほとんどは魂が離れてしまったか」
「肉体の修復が不十分なせい」
魂と肉体
「じゃあどうすれば」問うライオス。
「……蘇生術師を連れてきてここで蘇生する」

なんてことだ。本職に頼めないとは。

でも確かに忘れがちだけどマルシルは優秀な魔法使いだから期待できる。

というより、この場にマルシル以外に可能性が見当たらない。

頑張れマルシル~。





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涙をぬぐいながら答えるマルシル。
「ただし修復には損傷した部分の倍以上のカロリーが必要だから」
「一緒に大量の新鮮な血肉を運んでくる必要がある」

「そんなの途中で腐って……」言葉が途切れるチルチャック。

「……いや」ゆっくり否定するライオス。

「え」ライオスを見るチルチャック。

「そう」ライオスの言わんとしていることに同意するマルシル。

「今なら新鮮な血肉はそこに山ほどある」
マルシル達の傍らにあるのはさっきまで戦っていた炎竜の死骸だった。

すごい発想です。九井先生。

もし竜の血肉で生き返ったら強靭な体になりそう。

とりあえず蘇生して欲しい!

「ちょ……ちょっと待て!」
「お前が蘇生する気か!? 竜の肉で!?」
語気を強めてマルシルに問うチルチャック。

「蘇生術は専門じゃないんだろ」

「怖がらせてしまうから言いたくなかったんだけど」
落ち着いた、しかしどこか悲壮な決意をした様子で話すマルシル。
「私の専門は現代では禁忌とされている古代魔術の研究」
「今はそれを使った蘇生しか方法はないと思う」
「まっとうではないけど」
マルシル
「……な」絶句するチルチャック。

「黒魔術か!」
センシは語気を強めてマルシルの提案を否定する。
「やめろ ろくでもない」

「魔術に善悪なんてない」
マルシルはセンシの否定に即座に返し、ライオスを見る。

禁忌か。

そもそも人を生き返らせようって試み自体、生命の在り方に反しているとも言えるからなぁ。

この際手段は選んでいられないだろう。

相変わらずセンシの魔法アレルギーがすごいな(笑)。

「どうするライオス……」
目を見張るライオス。
「頼むマルシル」
「ファリンを生き返らせてくれ」

「任せて」
表情を変える事無くマルシルが即答する。
「やってみる……」

「正気かお前ら」
チルチャックがライオスとマルシルに問い質す。
「竜の肉を使うなんて」

「通常でもヤギや豚を使うんだもの」
チルチャックに反論するマルシル。
「その辺りは今更でしょ」

「……」言葉を失うチルチャック。

マルシル頼もしいなぁ。

成功するかどうか自信はないけど、助けるにはこれしかないっていう切羽詰まった中で行った悲壮な決意が読み取れる表情。

チルチャックやセンシに比べると腹の座り方が全然違うね。





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「マルシル」マルシルに術式に入るように促すライオス。

頷くマルシル。

マルシルは自らの左の手のひらを小刀で切り、流れ出た血を杖に滴らせる。
そうして血を使って魔方陣を描いていく。

「まずは少しでも体を元の形に近づけたいから」
「私がファリンの骨格を組み立てる」とファリン。

「なるほど……俺も犬の骨格なら少しわかる」とライオス。
「俺は魔狼の骨格を組み立てよう」

「……」

沈黙するセンシとチルチャック。
「ん?」チルチャックが何か疑問に気づく。
「それは別に必要ないだろ!!」
チルチャックがライオスに向かって言う。

「見落としや取り違えを防げるかもしれないだろ!!」
語気を強めて即答するライオス。

なるほど。

最初はチルチャックとセンシの反応がまともだと思ったけどライオスの言う通りだ。

いつものライオスの突飛な発想に触れていると、またライオスが無茶言ってると思ってしまいがちなんだけど、でも考えてるんだな。

自分の妹のことだから余計にそうなのかもしれない。

マルシルの描いた魔方陣に骨を運んだ一行。

「人の骨の数はおよそ200」とマルシル。

「じゃあ今ここには840本骨があるのか」
集めた骨を眺めるライオス。

「は?」即座に反応するチルチャック。

「犬の骨の数は320本前後だから」
ライオスは魔狼の頭蓋骨を2つ持ちながら言う。
「頭蓋骨から見て2頭」

「そんなあんの?」とチルチャック。

「わかりやすいのから見てけば大丈夫」とマルシル。
「骨盤に大腿骨・上腕骨」
「肘から手首 膝から足首までの骨が2本ずつ」
骨を持ちながら言うマルシル。「肋骨が2対が12本ずつ」

「犬と一緒なら魔狼は13本」

「丸っこいほうがヒトの肋骨ね」
集められた異なる形、組み合わせの2セットの肋骨。

「はっきりと違うな」

「そして肋骨に繋がる脊椎」とマルシル。

「これも湾曲が全然違うからわかりやすい」とライオス。

「問題は……」目線を別の場所に移すマルシル。
そこには小さな骨がある。
「手や足の細々とした骨だけど……」

「数が多いな」とライオス。
「この辺は全く見分けがつかない」

「目立つものから並べていけば大丈夫」とマルシル。
「この長い骨は……」骨を見ながら言うマルシル。
「ヒトの骨じゃない」

「犬の足は爪先立ちをしてる形なんだ」
ライオスが言うのに答えるマルシル。
「じゃあ狼の中足骨かな」。

「狼の足の骨を除いたら」
たくさんの小さな骨を前に言うマルシル。
「この中から人の足の骨を探してこ」

「一番大きいこれは踝の骨」

「次に大きな骨を形の合う順に並べたら」
マルシルは骨を地面で組み合わせる。
「足の甲の完成」

「おお ぴたっとハマるな」

カチと音を立てて骨をはめ込むマルシル。
「よくできてるでしょ」

「残るは手の骨だけど」続けるマルシル。
「これは指から並べた方がいいね」

「わかった! こんな並びだろう」

人間の手の骨を並べるライオス。

「惜しい! 基節骨が一番長いのは中指じゃなくて人差し指なんだよね」
笑いながら答えるマルシル。
「中手骨は中指が長いんだけど」

「そういえばそうだ」と自らの手を見ながら言うライオス。
骨パズル
「残りは指と腕を接続する手根骨だけ」
マルシルはライオスに向けて言う。

自らの手を指さしながら考えるライオス。
「ヒント……」

「楽しくなってんじゃねーよ」つっこむチルチャック。

「できた!」喜ぶライオス。
それを受けて笑顔のマルシル。

骨パズル

骨がパズルになっとるやんけ(笑)。

緊張感が薄れていつものダンジョン飯が展開している。

この空気感こそダンジョン飯なんだよね。





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「こんなもんか」周りを見渡すマルシル。

「あれだけあった骨全部使い切ったな」とライオス。

「よし……」目を閉じるマルシル。
「完成!!」

魔方陣の中心に置かれた完全な人骨。

「……」
「なんて言うか……」
「奇麗な骨格だな」と感想を言うライオス。

「奇麗な骨になってる」とチルチャック。

「カルシウムがよくとれている」とセンシ。

センシに笑う。何言ってるんだよ(笑)。

骨が奇麗に揃ったということは蘇生に期待できそう。

「これ……魔狼も生き返ったりしないよな」
チルチャックがマルシルに問う。

「迷宮に縛られる魂はヒトだけ」杖で作業しながら答えるマルシル。
「じゃないと今頃あらゆる生命の魂でパンクしてるよ」

「それもそうか……」様々な魔物を思い浮かべるチルチャックとセンシ。

「じゃ……」
中心に骨を置いた魔方陣と直線で繋いだ一回り小さな魔方陣の中にいるマルシル。
「はじめるね」

マルシルは骨の方を向いて跪き、呪文を詠唱しながら杖を地面に突き立てる。

竜から血や肉が溶けたような液体が人骨に向かって流れていく。
液体は人骨にまとわりつき、肉体を形成していく。
蘇生魔術を使うマルシル
呪文の詠唱を続けるマルシル。

見守るライオス、チルチャック、センシ。

マルシルは精気を失いながらも呪文を唱え続ける。

やがて力尽きて呪文が途切れ途切れになり前方に倒れ込む

「マルシル」
ライオスはマルシルの首元に手を当てる。
「気絶してる」

マルシル大丈夫かよ。蘇生術なんて離れ業、代償は魔力の消耗が激しいくらいのコストで済めばいいんだけど。

この術を使ったせいで寿命が短くなったとか何かしらの後遺症を負うのはやめて欲しい。

「どうなったんだ」とチルチャック。
「成功したのか?」

「わからない…」動かないが、見事に受肉したファリンを見るライオス。
ファリンに近づいて触れようとする。するとファリンの目が開き一呼吸する。

ファリンは勢い良く咳き込んで、体を弓なりに反らしながら口から血のようなものを吹きだす。

ここ怖い。

破傷風患者みたいに身体が反ってる。

でもこの反応はひとまず息を吹き返したということか。

「ファリン!」呼びかけるライオス。

「!?……!!」息が出来ないファリン。
「??」
ファリン
「気道に血が溜まってんだ」とチルチャック。

「落ち着いて吐き出すんだ」
苦しそうに咳き込むファリンに触れるライオス。
「もう大丈夫だ!」

「うあ……」ファリンはまだのどにつまったものを吐き出し、咳き込む。

「ファリン」
ようやく呼吸できるようになったファリンに呼びかけるライオス。

喉を押さえ、涙を流しながら、しかし確かにライオスを見据えるファリン。
「に………さ……」
ファイrン
ファリンを抱きしめるライオス。
「よかったぁ」

よかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。

この様子を見る限りではゾンビの類になったわけでもなさそうだ。

本当によかったね。

「つめた……」ライオスの鎧の冷たさに声を上げるファリン。

「あ! そ そうだなすまん!」とライオスはファリンの肩を持ってファリンと距離をとる。
「服 服!」駆け出すライオス。

「ファリン」布を持ってファリンにぐるぐる巻きつけるライオス。
「大丈夫か? 痛むところはないか?」

「……」頷くファリン。

「なら良かった」ライオスはファリンの頭を拭く。

良かった。記憶も意識もはっきりしている。

とりあえず一安心だなぁ。





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「マルシル…マルシル!」気絶しているマルシルの肩をゆらすライオス。

「うう……わっ」飛び起きるマルシル。
「ファリンは……!?」きょろきょろするマルシル。

「生き返ったよ まだ少し混乱してるみたいだが」
ファリンを指さすライオス。

泣きながらファリンに駆け寄るマルシル。

「ファリンんーーーっ!」
ファリンに抱きついて泣くマルシル。
「よかっ……よかったよおおお」
マルシルとファリン
「マ……ルシ……」ぼうっとしながらも微かに声を出して反応するファリン。

「わあああ」さらに泣くマルシル。

マルシルの反応がかわいすぎる。

良く頑張ったもんなぁ。MVPはマルシルだな。

蘇生を成功させて魔法使いとしてレベルが上がったはず。

チルチャックとセンシがファリンとマルシルに近づいていく。

「どうだ具合は」

「まだ少し混乱してるみたい」
マルシルが答える。

「そうだ紹介する」
センシを紹介するチルチャック。
「こいつはセンシだ 道中色々と助けになった」

「はじめましてファリン」
ファリンに挨拶するセンシ。
「会えて嬉しい」

「セン……」
ぐううううう
「あ……」ファリンの腹が鳴る。
腹の虫
一安心する一同。

「食事の支度をはじめるとするか!」明るく言うライオス。

みんな良かったね。悲しい展開にならなくて良かった。

次号で炎竜を食うわけだ(笑)。ステーキの出来がどんなもんか楽しみ。

あと個人的に竜の血肉で受肉したファリンが強くなっていたらかなり熱い!

今後、そのへんも楽しみだ。

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