ダンジョン飯 22話 地上にて ネタバレ 考察 感想

ナマリ

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第22話 地上にて

ダンジョンを取り返そうとするエルフの狙い。ナマリがキキとカカに伝えたいもの。
ライオス達の探索しているダンジョンは島にある。

その島はエルフ、ドワーフ、そして現在はトールマン(人間)へと所有者が移り変わっていった。

場面は絵画の飾ってある部屋の中央に堂々と置いてあるダンジョンの絵の中からやってくるナマリたちの様子から開始。
絵

これは恐らくゲームにおける一時中断のような魔術だろう。

面白い描写。

一行はナマリを残して皆絵画を通じて屋敷に出るも、最後のナマリは躊躇している。

「うう……」

その様子を見ている雇い主のタンス。

「うあああああああ」

意を決して絵画を通り抜けるも、ぞわぞわする感覚に苦戦するナマリ。
ナマリ
「むぐ」ナマリなんとか通り抜ける。顔を手で覆って座り込む。
「身体の中がぐるぐるする」

「うぶっ…」吐きそうになるナマリ。

ナマリは魔術がとことん苦手。

その様子をじっとみているタンス。

「キキ」
「カカ」
孫を呼ぶタンス。
「ナマリを客室に寝かせてやれ」
「支払いは落ち着いてからでよかろう」

目くばせし合うキキとカカ。
ナマリを2人で持ち上げ運んでいく。

タンスは良い雇い主ということがうかがえる描写。

元々ダンジョン内でもそうだったけど。

「お茶でもいれましょうか」タンス夫人がタンスに声をかける。

「いや、すぐ出発する」
ドアを開けるタンス。
「馬車を用意しろ!」

「慌ただしいこと」とタンス夫人。

馬車は屋敷の前に停まる。

「ひな菊が奇麗ねえ」とタンス夫人。

タンスは馬車の運転手に運賃を支払っている。
夫人と二人で花畑沿いの道を歩く。

「来るたび豪奢になっとるなここは」
「迷宮の発見以前には下男のひとりもいなかった」

「村も随分豊かになりました」指を一本立てて蝶と戯れる夫人。
「迷宮がもたらす物は害だけではないのでしょう」

「どうだかな」
飛んでいく蝶を眺めるタンス
「この島は欲望で膨らみきっている」
「わしにはあの黄金は虫を誘う蜜のように思えるがね……」

タンス

光があるとことに闇は必ず存在し、光が強ければ闇もまた濃くなるということか。





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「タンス殿!」
遠くから近づいてくる壮年の男。
「ちょうどよかった」
「狩りから戻ったばかりだ」
「料理人に腕を振るわせよう」

タンスと夫人が目くばせし合う。
「いただきましょう」

食堂。

「それでどうだった」中央に堂々と座るさきほどの貫禄のある男が問う。

「とりたてて気になる所と言えば……」グラスに注がれるワインを見つめながら話始めるタンス。
「ガラが悪くなりましたな」

タンスの方を向いてグラスを片手にじっと聞く男。

「3階までの財宝はあらかた取り尽された」
「無法者の溜まり歯が増えています」

「加えてオークの集団が浅層に現れ頻繁に問題を起こしている様子」
「派兵か懸賞金をかけてもよろしいかと」

「うーん」肉を齧りながら唸る男。
「一体どこから入り込んだのやら」

「ドワーフの古い坑道にでも繋がっていたのかと」タンスが答える。
「オークはそういった穴に住み着きます」

「ドワーフか!」ナプキンで口を拭う男。
「まったく忌々しい」

「まるでもぐらだ」
「塞いでも塞いでもそこらじゅう穴だらけ」

「遥か昔エルフとドワーフが東西に分かれ争った時代」
「ドワーフ達はこの地に潜みエルフが来るのを待ったという」

「戦争が終わっても穴を掘り続け…」パンに肉を乗せる男。
「やがて黄金の都を飲み込み迷宮と化した」
「迷宮がいまだ拡大し続けているのも生き残りのせいだと聞くぞ」

「その噂に信憑性はないですが」
一冊のノートを差し出すタンス。
「今回模写した魔方陣です」

「今まで同様エルフ言語」
「筆跡からも同一人物かと思われる」ノートをパラパラとめくるタンス。
「別の者が手を加えた痕跡は一切ない」

「迷宮の主……狂乱の魔術師の物であることは間違いないでしょう」
タンスと島主
「そいつはエルフなのか?」

「判断はできませんが人間やドワーフには扱えぬ術かと」

「参ったな…」顔に手を当てる男。

「?」

「実は先日西のエルフ達から文が届いた」
「迷宮は我々の遺産である 返上しろ と」

怒りの表情を見せるタンス。
「なんと身勝手な」
「ドワーフから奪った土地を持て余し人間に寄越したのはあちらではないか……」
「無視で結構」

あまりに横暴なエルフ。

他の作品などでは割と穏やかで友好的な種族として描かれやすいだけにこれは面白い。

まるで台湾を化外の地として日本の支配を黙認しておきながら、台湾が発展したら台湾は自分たちのものだと無法な主張をする中国みたいな存在だ(笑)。

「一応エルフより賜った土地だ」男が冷静に答える。
「それはできまい」

「島ごと奪われますぞ」タンスが毅然と言う。

「それは困る」焦る男。
「まだまだ迷宮には莫大な財宝が眠っているはず……」

「島主殿」
「奴らの目的は財宝などではありません」
「迷宮にかけられた不死の術です」
狂乱の魔術師
魂を肉体に固定する魔術は謎が多く、それが解明されればその価値は黄金など目ではないというタンス。
そして、エルフより先に解明することを進言する。

タンスは巨大な魔術には設計書があるのでそれを手に入れれば迷宮などくれてやれば良いと語気強く言う。
書の所有をエルフが知れば交渉を対等以上に進められるという。
タンス
その書のある場所を問う島主に対しタンスが答えるのは迷宮の主。

地道にダンジョンの探索者への支援を行うことがその目標達成に近づく。

迷宮からの出土品を適正な値で買い、下手に財をため込むことなくこれまで以上に探索者への補助に使うことを進言するタンス。

島主はオークに懸賞金をかけることを明言。

エルフへの返事をどうしたらよいかという島主の問いに、タンスは時間を稼ぐ手伝いをするという。

(ライオスとか言ったか)
(腕の立つ冒険者だったが彼らはどこまで進むのだろうか)

エルフとの領土問題に発展する危険性を孕んでいるこの問題。

先に魔術の設計書を手に入れることの重要性は今後、読み進めていく上で重要そうなので覚えておいた方が良さそうだ。





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ライオス達を思い出すタンス。

場面転換。タンスの家の客室で寝ているナマリ。

「うっ……」目を覚まし体を起こす。
「どこだここ」

「斧はっ……!?」

「あら」キキが動いているナマリを発見して声を上げる。
「おはようナマリ」部屋に入っていく。
「具合どう」

「んな…今何時だ?」

「朝」短く答えるキキ。

「窓あける?」カーテンをめくる。
「いい天気」

「荷物はそこ」

タンス達は用事で出ていると言い、包みを渡すキキ。

「お金」

包みの中を確かめながら「ちょっと多いな」というナマリ。

「少し間はあくけどまた頼みたいって」

「あ ありがとう」
「世話になった」

「通りまで送ってく」

通りを歩くナマリ、キキ、カカの3人。

家があるのか宿泊なのかと聞くキキに対し、ナマリは迷宮の方へ戻りたいという。

近くに用事があるからだとナマリが答え、それについていくキキとカカ。

寺院のような建物に着く一行。

扉を開けて地下に降りていくと泣いている女性とすれ違う。

さらにドアを開けると、そこには独特の臭気でも漂っているのか、カカが思わず口を覆う。

そこは蘇生所。

カウンターに座っている男がナマリに用は何だと声をかける。

人探しだと言い、特徴を並べるナマリ。

トールマンで髪は薄茶、長さは肩くらい。
ナマリとキキとカカ
おおよその年齢で「妹のほうか」と大体誰のことが察した男が20代前後かと解釈する。

これはファリンを探しているのだと読者にはわかる。

ファリンを救おうとモンスターを食らいながらダンジョンに潜るライオス達の姿に、彼らと共に行くことを選択しなかったナマリも感化されているのだろう。

その条件の死体は届いていないというが、性別の分からない焼死体のことを思い出し、部下にとってこさせる。

死体を改めるも鎧が違うので別人と判断したナマリ。

蘇生所を後にするナマリ一行。

焼死体がなぜ蘇生しないのかを聞くカカにナマリは損傷が激し過ぎるため、よほどの腕のある魔術師に見せる必要があるからだと答える。

そんな腕のある魔術師はたまにしか島にこないという。

これは面白い設定。

蘇生も絶対ではないということか。

案外死んでしまってそのままになるシチュエーションは多いんだろう。

蘇生屋を利用したことがないのかとキキとカカに尋ねるナマリ。
ナマリ
ふたりは首をふる。ナマリはタンクがいるためかと納得する。

ナマリは「そーか……」と何かを考え、二人を飯に誘う。

店員が親しそうにナマリに「ついにライオスと別れたってマジ?」と話しかける。

「はあ」と気のない様子で答えるナマリ。

店員の女性が「じゃこちらが新しい男?」とカカの肩に手を置く。
「長い足好きねえアンタ」と続ける別の女。

「誤解を招くだろ!」とつっこむナマリ。

「いいか」ふたりの店員が去ってナマリがキキとカカに話を切り出す。
タンクが蘇生してくれるかといって安心するなという。

刺し傷や斬り傷を治すのは楽、切断されてもくっつければ良い。
しかし炭化してしまったり、13分の1以上の肉体を失うと蘇生率は下がるという。

石化は破片を集めきれなくてまずく、憑依されると魂と魂が混ざって危険だと続ける。

多分寿命は蘇生の対象にならないだろう。

病死はどうだろう。





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「迷宮潜ってるとだんだん麻痺するんだ」
ナマリ
「死んでも大丈夫 生き返るって」

「でもそうなった時が一番危ないんだ」ライオス達と炎竜と戦っている場面を思い出すナマリ。

「誰も通らない場所で全滅すればそれっきりだしな」

「だから恐怖は忘れるな」真面目にキキとカカに伝えるナマリ。
ナマリ
「何があっても生きることを考えろ」

これがナマリが一番伝えたい教訓だったんだろうなと思う。

ライオス達との旅で学んだ手痛い教訓。

ライオス達に出会ったことで思い出したんだろう。

真剣に聞くキキとカカ。

「ナマリ今いくつ?」唐突にナマリの歳を聞くキキ。

「ひとの話聞いてたか!?」語気を強めるナマリ。

まったく動じないで答えるキキ。
「万が一何かあった時私が探すのに困るでしょ」

そうかと勢いが弱まり、納得するナマリ。61歳だと答え聞き返す。

ふたりとも20歳と答える。
じーちゃんであるタンスは210歳、夫人は204歳と続けるふたり。

タンクらとの関係について疑問が生じたナマリはキキとカカに問う。

離すと結構長くなると言っていると食事が運ばれてくる。

「ま 今日は休日だ」飲み物を掲げるナマリ。
「ゆっくり聞かせてくれ」

3人の食事の時間が流れる。

ナマリの歳が61歳というのは正直わからなすぎる(笑)。

チルチャックの年齢が高いのと同じだなぁ。

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