ダンジョン飯 第20話 大ガエル ネタバレ 考察 感想

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第20話 シチュー

湖に浮かぶウンディーネ。
それを見つめるマルシル。

「こっち見てる」

「まだ怒ってるのかな」

「何をしたらああまで精霊を怒らせられる?」
タンクが続ける。
「あんな激しく攻撃されたことないぞ」

「沸かした水を捨てたら下にいたみたいで……」とマルシル。

「ああーそれりゃいかん」頭を抱えるタンク。
「これだからエルフは」

「エルフはなあ」ナマリが同調する。

「人種は関係ないでしょう」マルシルが怒気を込めてつっこむ。

動じず、目を閉じて腕組しているタンクとナマリ。ついでに目は開いているけどセンシ。

エルフを意図的にはぶってて笑える(笑)。

他の作品では割と良い待遇を受けるエルフがはぶられてるのは結構新鮮かも。

「魔術を介さず精霊を鎮める方法はありませんか」気を取り直したマルシルが続ける。
「私たちどうしてもこの先に行かなくては」

「それは簡単 ウンディーネは極小の精霊の集合体」タンクが続ける。
「今構成している個体が寿命が死ねば世代交代により敵意は収まるだろう」
「精霊1匹の寿命はもって1週間ほどだ」

「1週間……」
俯くマルシル。
「そんなに待ってられない」

「同感だ」食い気味にタンクも同調する。
「ということで……」

「我々は地上に引き上げる」荷物を背負いながらタンク。
「調査の続きはまた先だな……」

「おい 帰還の術の準備だ」
本を開くタンク。

「おいライオス」チルチャックがライオスを呼ぶ。
「帰還の術だってよ」耳うちする。

「うん」
「タンスさんお願いが……」

「ん?」

「私も一緒に地上に戻れと!?」マルシルが驚愕する。
「今更……ここまで来て!?」

「君は魔力切れを起こしている」

「魔力切れというのは貧血のようなものと聞く」ライオスが冷静に続ける。
「タンスさん達と地上へ戻るべきだ」

先を急ぐ旅だから魔力の回復をのんきに待っていることはできないんだろう。

それに何より、魔物への対抗手段を持たないのが危険というのが一番の理由だと思う。

「平気だよ 自分でも驚くくらい元気なの」
必死なマルシル。
「あ! レバーのおかげかも」

「栄養がすぐに体調に現れることはない」
ここぞとばかりに講釈を垂れるセンシ。
「日々毎食の積み重ねが」

「あとで聞くね」ぴしゃりと制するマルシル。
「いやもう本当に元気」
「少し休んでる間に魔力も戻ったみたい」

「でもその杖」杖を指さすライオス。
「普段みたいに魔力が通ってるようには見えないぞ」

杖から出ている芽がしんなりしている。

「こ これは……」
ググ、と杖に魔力を込めるマルシル。

しなったままの芽。





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「置いていこう」チルチャックが冷静に言う。

本当に魔力が枯渇してる(笑)。

魔力の有無をこういう形で測る発想は面白い。

突如吹きだすナマリ。

「何笑ってるの」とマルシル。

「あんたのそんな顔初めて見たから」ナマリが答える。

「だけど残った連中はどうするんだ?」ナマリが当然の疑問をライオス達にぶつける。
「ふたりで竜と戦うなんて無茶だろ」

俺を数に入れるなよとチルチャック。

「おまけにあんたのその斧」センシの背負っている斧を指摘。
「到底竜に刃が刃が立つようには見えないが」

「……」マルシルが口を開く。
「ナマリは竜を何匹も倒したことがある……よね」

「ああ」

杖を見つめるマルシル。
「じゃ」
「じゃあ……」

「ナマリお願い! パーティーに戻って来て……!」ナマリに近づいて頼むマルシル。

確かにナマリがいたら心強いだろうけど……。

「マルシル?」戸惑いを見せるナマリ。

「ライオスたちと一緒に炎竜を倒して」必死に頼むマルシル。
「私はどうしてもファリンを助けたいの」

「今回だけでいい」
「お金なら私が工面する……!」

「やめとけマルシル」チルチャックが止める。

「チルチャック」チルチャックに振り向くマルシル。
「どうして……」

「冒険者の繋がりは狭い」腕組みするチルチャック。
「噂なんかあっという間に広まるからな」

「実際ナマリが以前から金銭で揉めてたこと」
タンスを見るチルチャック。
「誰かから聞いたんだろタンスさん」

「ああ」

「それえ抜けたのはやむなしにしてもだ」
「ここで更に金で元鞘に収まってみろ」

「あいつは金を積めばなんでもする」
「ナマリにはそんな噂がつくだろう」
「事情なんか知ったことか」

「ま それはそれで仕事はあるだろうが」
「客層は変わるだろうな……」

「だからやめとけ」
「お互い今後を考えるなら」

無言でチルチャックを見るマルシルとナマリ。

「……そういうことだ」マルシルの手を払うナマリ。

チルチャックは良く考えているなぁ。

確かにこれは長期的にみると為にならない。

とはいえ、ファリンが心配ではないわけじゃないだろう。

ナマリの立場は苦しいだろうと思う。

「……」マルシルが何かを思いつく。
「……いや まだ方法ならある……」

「私が魔力を取り戻す方法」

「そ それは?」先を促すライオス。

「ウンディーネを」

「飲む!!」

「え……あれを?」反応の鈍いライオス。

「オエー」と吐く真似をするセンシ。

「なんだその反応」ふたりを問い詰めるマルシル。
「いつもの勢いはどうした」





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「精霊にはあんまり興味が」ぴしゃりと答えるライオス。

意を決したマルシルはセンシやライオスに盛り上げて欲しかったんだろう(笑)。

完全に肩すかししてて笑った。

センシのオエーが好き。

「精霊は魔力を食べて生きている」

狙っているわけではないだろうけど5・7・5だ。

「魔力が豊富に含まれていることは間違いない」

「そりゃ含んでるがあれは……」とタンス。

「わかってる」食い気味に答えるマルシル。
「でも試してみたいの」

「あれを捕えるのは倒すのより困難だと思うが」とライオス。

「そうね……」同調せざるを得ないマルシル。
「でも水の精霊は熱に弱いから……」顎に手を当てて考える。
「そこを利用して……」
「熱した武器で攻撃してみるとか」
「湖に油を撒き火をつけ逃げ場をなくすとか」
「攻撃してきたあとの床に広がったところを……」
「急いで飲むとか」

床に広がったウンディーネに必死になって口つけて飲んでるマルシルの図に笑った(笑)。

貴重な女メンバー、ヒロインにこんなのやらせていいのか(笑)。

「身体の中から穴をあけられるのでは?」冷静につっこむライオス。

「だよね……」気落ちするマルシル。

「考えろ私……」
頭を抱えて必死に考えるマルシル。
「何か……」

センシが料理に使う鍋がマルシルの視界に入る。
「この鍋を熱し盾にすれば防御と攻撃が同時に!」

空炊きはあぶないと冷静にボケるセンシ。

「石柱を貫く威力だぞ」チルチャックがつっこむ。
「そんなボロ鍋で防げるか」
「鍋ともども穴があいて終わりだろ」

「ボロ鍋とは心外な」センシが反論する。
「これは先祖代々受け継がれてきた家宝」
「手入れを欠かしたことはない」

「焦げ付かず均等に熱が入る」
「とても良い鍋だ」

鍋を見つめるナマリ。

「――ちょっと待て」ナマリが鍋に飛びつく。
「この色……この艶……この重量この手触り…――」

「アダマントじゃねーか!!」驚愕のナマリ。

意外なところに逸品があった!

「信じられない……」

ナマリによれば、武器となれば竜の骨を砕き、防具となれば竜の牙をも通さぬ、全て鍛冶屋が夢に見てやまない金属のひとつがアダマントだという。

驚愕と、そして感動を覚えながら鍋を見つめるナマリ。
しかし、なんで鍋なんだよ!? とすぐにセンシに問い詰める。

元は盾だったが使い道を見いだせずに鍋にしたという。

「何やってんだよ勿体ね――!!」

「ウンディーネにも耐えられるかな!?」
「当たり前だ」
マルシルの疑問に即答するナマリ。

「ちょうど鍋と蓋に分かれるから……」ライオスが思いのまま話す。
「ふたりで手分けして」
「ウンディーネを挟み込み火にかけて焼き殺す……」

手ごたえのある作戦にぐっと握りこぶしを作るマルシル。

「それしかない……!」

鍋と蓋をそれぞれ持つライオスとセンシ。

一応、事態を打開する手が見いだせた。

さて上手くいくのか?





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(いやいや)冷静に心の中でつっこむナマリ。
(いくら盾が丈夫だろうとあの威力だぞ)
(ドワーフはともかく)
(ライオスの力で抑えきれるのか?)

そのナマリの様子をじっと見るタンス。
「気になるか」

ドキ、となるナマリ。
「いいや」
「帰還の準備をはじめよう」

ライオス一行と別れるナマリ達。

「表面が歪んだら構えるんだ」とライオス。
「なるべくとりこぼさずに……」

鍋と蓋に身を隠しつつ、じりじりとウンディーネに近づいていくライオスとセンシ。

ライオスとセンシに気づいたウンディーネがボコボコと泡立つ。

ふたりそれぞれに向けてレーザーを発射。

レーザーがパァンとライオスの鍋を弾く。ライオス仰向けに倒れる。

「ライオス!」叫ぶマルシル。

相変わらずすごい威力。

鍋の湾曲した形状のおかげもあって直撃されないように反らせているけど、威力自体は防げていない。

これは苦戦しそう。

場面転換。落ち着かない様子のナマリ。それを見つめるタンク。

タンスは、はあ、とため息をついて本を閉じる。

「開門にはまだ時間がかかるから」
「そのあたりを散歩でもしてこい」

「……わ わかった」ナマリが慌てて答える。
「すぐ戻って来る」

走っていくナマリ。

「……また新しい戦士を探さなくてはならんかもしれんな」とタンス。
それを笑顔で見つめるタンス夫人。

タンク氏は気難しいように見えて優しい。

ナマリは良い雇い主に会えてよかったね。

場面はライオス達に戻る。

ウンディーネの攻撃を鍋で弾いたはいいが手が痺れているライオス。
(なんて威力だ)
茫然とするライオス。

弾いたレーザー上のウンディーネが中空に形を成していく。

再びウンディーネが攻撃を仕掛けてくる。

「く…」

「どけーっライオス!」ライオスに駆け寄るナマリ。

ライオスの体にぶつかるようにしてウンディーネの攻撃を避ける。

ライオスの代わりに鍋を持っているナマリ。

センシと目配せしてウンディーネが形を修復するタイミングを狙う。

「今だ!」

センシとナマリが鍋と蓋でウンディーネを挟み込む。

ドンッ

ガン

暴れるウンディーネ。

見事に作戦通り。

センシとナマリの剛力がカギだったのか。





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「いいぞ……そのまま」
「踏ん張れっ……!!」

センシとナマリが歩幅とタイミングを合わせてマルシルとチルチャックがいる火の準備をしている位置まで歩いていく。

「火に……」

「かけろっ!!」

センシとナマリが鍋を水平にする。

ガンガン暴れて吹き飛びそうになる蓋を必死で押さえつけるふたり。

火にかけているうちにウンディーネの暴れる力が徐々に弱まっていき、やがて沈黙する。

「あッッ……」
センシとナマリが同じタイミングで熱くなった蓋から飛びのく。
「ちぃ――――――っっ!!」

「スゴいスゴい!」感動しているマルシル。

「信じられん なんちう馬鹿力じゃ」タンクがあきれる。

「センシ ナマリ!!」ナマリに抱き着くマルシル。
「本当にありがとう!!」

「ライオスも……大丈夫?」

ナマリの体当たりを食らってグロッキーのライオスがふらふらと立ち上がる。

「図体の割に貧弱なんだよあいつらトールマンは」
ナマリが悪びれずに言う。

目論見通り、これでウンディーネから魔力を摂取できる。

苦戦したけどその甲斐はあった、となって欲しいところ。

はっと気づくマルシル。
「そうだ」

パカと蓋を開けてマグカップでウンディーネを何度も掬って飲むマルシル。

「そんなに一気に飲まなくても」とライオス。

「……実は精霊が持つ魔力は吸収しにくいの」苦しそうなマルシル。
「たくさん摂ってもほとんどは排出してしまう」

「だからとにかく量を飲まなけくてば」
ゴボゴボ飲むマルシル。

水中毒になるぞと心配するライオス。

「吸収を助ける食品と共に摂るのは栄養の基本」マルシルの肩に手をかけるセンシ。

「センシ……」

調理をはじめよう、と作り始めたのはシチュー。

シチューの具材として特殊なのは肉は水棲馬肉(ケルピー)、あと皮を剥いたテンタクルス。

熱すると逃げちゃう栄養素。一部のビタミンが確かそうだったような。

こういう設定は面白い。

ほぼ出来上がり、怪訝な顔で味見をするマルシルの顔が輝く。

「あれっ みんなは?」辺りを見回すマルシル。

向かいの塔へ調査の続きに行ったとセンシ。

「そろそろ戻って来るだろう」

「あ ほんとだ」

「ただいまーっ」過半数のメンバーの顔が腫れている。

「あんな大繁殖してるとは」とナマリ。

「片付いてよかったわい」とタンス。

「あ ね ねぇ!」
戸惑い気味に一緒に戻って来たナマリ、タンスのパーティにもに声をかけるマルシル。
「一緒にご飯食べてかない?」

うまそう、と笑顔のライオス。
「マルシルが作ったのか?」

「殆どセンシに手伝ってもらったけど」
マルシルが器に皆の分のシチューをよそいながら答える。

「はい どうぞ」ナマリたちにも渡す。
若干引いた表情で受け取るナマリ。

シチューをジッと見つめるタンク。

「配るのはいいから早く食べてみろよ」

「そ そうだね」
チルチャックに促されてがつがつシチューを食べるマルシル。

杖を見ながら飲み込むとしおれていた杖の芽が立ち上がる。

「あ……やった」顔が輝くマルシル。
「少し魔力が戻ってるみたい」

マルシルの魔力が見事回復した。

これで引き続きファリンが捜索できる。

良かったね。





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「お前ら……ずっとこんなことしながらここまで来たのか」ナマリが若干深刻なトーンで問う。

「そうだよ」さも当然のこととして普通に答えるライオス。

(仲間を抜けたことで誹られる覚悟はできていてもこんな姿を見る羽目になるとは思わなかった)
青ざめるナマリ。

ナマリが良い奴なんだということが分かる(笑)。

さすがに罪悪感を持ってしまうよなぁ。

(これもある種の罰か……)観念してシチューを口に運ぶと驚きの表情になるナマリ。

(うまっ 具にスープが良く染みてる)
(短時間でここまで火が通るもんか?)

(鍋の性能?)センシを見るナマリ。
(アダマントは鍋に適している……?)

「……センシっていったか」ナマリが話しかける。
「その……斧のことバカにして悪かったな」

「構わん」
全く動じずに答えるセンシ。
「わしが鍛冶全般に興味ないのは事実だからな」

「鉱石の見分けもつかず 昔の……仲間にもよく呆れられていたものだ」

他の作品だとドワーフは鍛冶師であり、発明家であり、モノづくりのエキスパートという立ち位置が多い。

センシもやはり魔物料理作りのエキスパートだけど、他にはそこまで興味がないとか面白い。

中身の入ったままのシチューを置くタンス夫妻。
「ナマリ わしらは地上に帰る」
「お前はここに残ってもいい」

「――何言ってんだよ!」シチューをタンスの口に入れるナマリ。
「触感はアレだが結構いけるから」

「……信じてくれとは言いにくいけど……」
「報酬のやりとりだけじゃなく私をあんたたちの仲間にしてほしいんだ」
「頑張るからさ」

ナマリがタンスにシチューを手渡す。

素直に食べるタンス。

食事の時間が流れていく。

タンスとの絆が芽生えたような感じなってる。

ナマリ、良かったね。

「正直なとこ…チルチャック」とナマリ。
「あんたは真っ先に抜けると思ってた」
「無報酬の仕事なんて絶対受けないタイプだろ」

「当然」皿を拭きながら答えるチルチャック。
「だから前払いでなきゃ仕事はしない」
「ま それだとこういう時抜けられないのが難点だが……」

「え!? 仕事だからとどまってくれたの!?」驚くマルシル。
「仲間だからとか友情からじゃなく!?」

「あのなマルシル いいことを教えてやろう」
「見返りはいらないとか抜かす奴がこの世じゃ最も信用ならないの」

その通り、と実感を持って同調できるほどの経験は無いけど、そういう人はいるだろう。

信用できないというより、してはならないだろうね。

「シュローは今何を?」

さぁー…と受けるナマリ。
「別のツテがあるみたいだったぜ」

「あいつファリンに求婚する程惚れてたし今も必死に探してるとは思うけど」

「え……初耳……」地味にショックを受けるライオス。

「にぶ……」とマルシル。
「にっぶ」とチルチャック。

ライオスらしくて笑える。

「まあお前らも……ファリンのことは大事だろうがちゃんと地上に戻ってこいよ」
心配そうにライオス一行に声をかけるナマリ。

「……ナマリこそ気を付けて」ナマリに握手を求めるマルシル。

「またな!」

タンクたちはその場にとどまり、ライオス達は先に行くのだった。

懸案だったマルシルの魔力も回復し、いよいよ炎竜に近づくライオス一行。

果たしてファリンは救えるのか?

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